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人生100年時代と70歳就業法の施行で考える定年退職後の仕事事情

2021.01.18

医療設備の充実化に伴い、昨今における日本国民の平均寿命は延びてきております。

2019年の最新情報によりますと、日本人女性の平均寿命は87.45歳、男性の平均寿命は81.45歳という結果が出ております。

こうした事から、人生100年時代と言われるようになり、同時に高齢者の労働年齢も見直されつつあります。

その証拠に、2021年の4月より「70歳就業法」が施行されることになりました。

70歳就業法が施行されることで、今後のシニア世代の労働にどう影響していくのでしょうか?

今回は、70歳就業法から考える定年退職後の仕事事情を解説していきます。

 

70歳就業法とは?

そもそも70歳就業法とは何なのでしょうか?

70歳就業法とは、少子高齢化が進む中で経済活動を維持するために、働く意欲のある高齢者が活躍できる環境の整備として改正された法律です。

正しくは、改正高年齢者雇用安定法と言います。

70歳就業法との事ですが、具体的にどう変わるのでしょうか?

現行制度と比較してみましょう。

 

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参考元:厚生労働省

 

現行制度で高齢者の就業機会を確保するためには、3つの内容のいずれかを義務付けるというものでした。

しかし、70歳就業法では、新たに2つの措置が新設されました。

新しい2つの措置は雇用向けというより、他社への再就職や起業、フリーランスなどの人向けとなっております。

これは70歳まで働く上で、多様な環境で働けるようにするために取られた措置です。

ですから、今以上に高齢者が働きやすい環境になるでしょう。

 

70歳就業法の施行で考える!定年退職後のキャリアデザイン

70歳就業法が施行されようとしていますが、この法律が施行されたところで従来の定年が無くなる訳ではありません。

つまり、必ずしも70歳まで働く必要はないということです。

しかし、従来の定年退職が必ず幸せをもたらしてくれるのでしょうか?

それどころか、より真剣にキャリアデザインを見直す必要があります。

2つの理由をまとめましたので見てまいりましょう。

 

老後の生活は本当に大丈夫なのか?

 

冒頭でもお話しました通り、昨今では医療の発展もあり、日本人の平均寿命は年々延びてきています。

80歳~90歳と、定年後も長生きする人は少なくありません。

ただ、長生きするということは、その分お金が必要になってきます。

老後の資金源は、主に退職金や年金が挙げられますが、長生きすることを考えたら本当にそれだけで足りるのでしょうか?

会社によっては退職金制度を設けていない場所すらあります。

大量の貯金があれば話は別ですが、貯金が少ないと心配になってきます。

老後の生活に確証が持てない場合は、仕事を続けるに越した事はありません。

また、そうした際に70歳就業法が心強い味方となってくれるでしょう。

会社を辞めた後の人間関係

現役サラリーマンのほとんどは「会社員なんて早く辞めたい」とお考えではないでしょうか。

また、同時に「定年退職したら余生をまったり過ごしたい」、「定年を迎えたら旅行を楽しみたい」などの理想を抱いている人もいるでしょう。

しかし、いざ定年退職しても、その後に待ち受けているのが必ずしも幸せとは限りません。

なぜなら、会社を辞めるということは、辞めた途端に人との接点が少なくなることを意味するからです。

例えば、昨日までは当たり前のようにあった部下や同僚とのやり取りが定年退職によって無くなってしまいます。

これによって、中には大きな虚無感を抱いてしまう人もいます。

例えば、「誰かから褒められるのが嬉しくて仕事を続けてきたのに、仕事を辞めたことで人から褒められることがなくなり、達成感を抱くこともなくなった」という感じです。

 

 

虚無感は予想している以上に辛いもので、悪化すると毎日のように自虐的になることもあります。

人との接点を絶たないためにも、70歳就業法というのは需要があるのかもしれません。

 

定年退職してから仕事を見つけるには?5つの方法を解説

70歳就業法が施行されるものの、問題は定年後の職探しです。

いざ働くものの、どう見つければいいのでしょうか?

こちらでは、定年後に職を見つける5つの方法をまとめました。

再雇用・勤務延長制度の活用

鉄板なやり方として挙げられるのが、再雇用・勤務延長制度で現在勤めている会社に引き続き雇用してもらうことです。

これまで勤めてきた会社なら人間関係や業務に慣れているので、定年後も抵抗なく勤めていけるでしょう。

制度を導入している多くの企業では、定年を迎える数年前から定年後の面談を行います。

その際に、定年後の賃金や勤務時間など、細かく行うので慎重に考えることができます。

面談を通じて定年後の方針に不満が無いようでしたら、双方合意の元、雇用契約を結ぶとよいでしょう。

シニア向け求人サイトから見つける

転職サイトや転職エージェントの発展もあり、シニア向けの求人サイトも増えつつあります。

シニア向け求人サイトは、その名の通りシニア向けの求人を中心に掲載されています。

たくさんある求人の中から、自分に合いそうな職場を見つけてみてはいかがでしょうか?

シルバー人材センターで紹介してもらう

シルバー人材センターとは、公益社団法人が運営するシニア向けの仕事紹介場です。

地域ごとに1つ設置されているのが特徴で、気軽に利用することができます。

ただ、シルバー人材センターで紹介される仕事は、基本的に配分金(報酬制)の形式となります。

企業で働くのとは違い、単発や短期の案件が主流となるので、収入面ではあまり期待できないでしょう。

また、年会費が発生するのもネックです。

人材紹介サービスを利用する

人材紹介サービスは、企業の求人を紹介してくれるサービスです。

ハローワークなどの公的機関もあれば、民間で行っている会社もあります。

最近では60歳以上を対象とした求人が増えてきていますので、気になる方は利用してみるとよいでしょう。

知人から紹介してもらう

身近な人に紹介してもらうのも1つの手です。

この辺は人脈や職種に大きく左右されますが、当てがあるようでしたら、知人に頼ってみるのもよいでしょう。

今までのキャリアをLMDで活かしてはみませんか?

70歳就業法に関しては、人それぞれ考えが異なってきます。

「老後の貯蓄に困ることはないから定年退職する」という人もいれば、「生きがいを求めるために定年後も働きたい」という人もいるでしょう。

そのため、70歳まで働くことを強要するつもりは一切ございません。

しかし、当ページをご覧になった上で「定年後も積極的に働きたい」とお考えの方は、弊社ことLMDのメンバーとして働いてみませんか?

 

 

弊社では、現在シニアの方を募集しております。

「まだまだ働ける」、「定年後の当てがない」、「自分の今まで培ったキャリアを企業のために活用したい」などに該当するようでしたら、まずはお気軽にご相談ください。

やる気のあるあなたのご応募を心よりお待ちしております。