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ポエム上司になっていない?指示下手な上司が説明上手になる6つのポイント

2021.05.24
  • 部下が指示通りに動いてくれない
  • 指示を出す度に部下の機嫌が悪そう
  • 最近やたらと部下に避けられている気がする

こうした悩みをお持ちの経営者様(上司の方)は、意外に多いのではないでしょうか。

自分の中では真面目にやっていても、自覚のない行動で部下の仕事に支障を与えたり不快な思いをさせたりしている可能性があります。

その一例として挙げられるのがポエム上司です。

仮にあなたがポエム上司に該当する場合、今すぐに改善する必要があります。

とはいっても、「ポエム上司って何?」ですよね。

そこで本記事では、ポエム上司について解説いたします。

また、あなた自身がポエム上司から脱却する方法もまとめましたので、参考に読んでみてください。

該当する人は要注意!ポエム上司とは?

ポエム上司とは、相談の返事や仕事の指示をする際に「夢・情熱・絆」などの抽象的な言葉を連発し、具体的な内容を話さない上司のことを指します。

悪い言い方をするのであれば、説明下手です。

寄り添う経営」、「輝かしい未来へ歩み出す」といったイメージでしょうか。

理想ばかりを全面に押し出した結果、具体性のない分かりにくい説明となってしまうのです。

例えば、政治家でも似たような人はいます。

代表例として挙げられるのが、政治家の小泉進次郎氏でしょうか。

以下、セリフをまとめてみました。※セリフは、一部変更してあります。

  1. 今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている
  2. この問題をいかにクールに解決するか、ハッピーにセクシーに
  3. 約束は守るためにありますから。約束を守るために全力を尽くします

一見、カッコいいことを言っているように思えますが、いずれのセリフも理想や感情ばかりが強く表れています。

最初のセリフは「日本が今のままではいけない」と言いつつも、「具体的にどう変えるのか?」といった発言されていません。

こうしたことから、小泉進次郎氏はネット上でよく「ポエム大臣」と揶揄されています。

また、ポエムまでとはいきませんが、東京都知事の小池百合子氏にも似たような事例があります。

小池氏は昨今のコロナ問題で、よく「三密を避けて」と仰っていますが、これだと少しイメージが掴めません。

普段ニュースを見ている人ならまだしも、あまりニュースを見ない人や高齢者、子供達からすれば「三密って何?」となります。

小泉氏や小池氏に限らず、ニュース記事のコメント欄で政治家が叩かれているのは、具体性のない政策も関係していると言えるでしょう。

これを会社に置き換えても同じで、理想論だけしか言えない上司は「ポエム上司」と揶揄されます。

今すぐ改善したほうがいい?ポエム上司を止めるべき2つの理由

あなたがポエム上司に該当していた場合、今すぐにでも改善したほうがいいです。

本段落では、2つの理由をまとめました。

部下から嫌われる

政治家の事例を見て何となく分かるかもしれませんが、ポエム上司は部下から嫌われやすいです。

具体的な指示がされないことで、部下自身どのように動いたら良いかが分からず、仕事に乱れが生じます。

相手が上司ということを踏まえたら、下手には口出しできないので、我慢している社員も多いでしょう。

中には「部下が指示通りに動いてくれない」とご立腹になる上司もいますが、部下からすれば「あなたの指示が分かりにくいからでしょ!」と考えている可能性もあります。

こうしたことから部下のストレスは溜まり、最終的にはあなた自身が嫌われてしまいます。

会社の経営に支障が出る

あなたがポエム上司で居続ける場合、下手すると会社の経営にも支障が出る恐れがあります。

先ほども話しました通り、指示が上手くできていないと、部下達も上手く動くことができません。

これにより仕事に支障が生じ、会社の売上にも影響を及ぼします。

例えば、業務が非効率になって、本来1時間で終わる作業が3時間ほどかかってしまうイメージです。

また、具体的な指示がないことで会社の方向性を掴めず、企業発展のためにどう行動していけばいいのかが分かりません。

例えば、年間売上げを1億から2億にするためには「ここは〇〇すべきで、△△のコストは削減すべきだ」といった風に、繊密な案が必要です。

しかし、ポエム上司の場合、「みんなの絆で会社の利益を上げるぞ!」みたいな言い方で終わらせてしまいます。

方向性が見えないため、何の進展もないまま時間だけが過ぎてしまうのです。

ポエム上司から脱却!指示上手な上司になるためのポイント6選

ここまでの内容から、ポエム上司があまり良い印象を持たれないことはお分かりいただけたでしょう。

最初にも話しました通り、ポエム上司に該当する人は、理想ばかりに囚われて説明が上手くできていない傾向にあります。

つまり、説明上手にさえなれば、ポエム上司と言われる心配もなくなることを意味します。

そこで本段落では、指示上手な上司になるためのポイントを6つまとめました。

部下との関係を崩さず、会社を守るためにも、説明上手になるためのポイントを抑えてポエム上司から脱却しましょう。

結論から話す

相手に説明するときは、必ず結論から申し上げましょう。

なぜなら、結論を先に話しておくことで、どういった内容なのかが頭に入りやすいからです。

逆に結論からではなく、理由や原因を先に話してしまうと、「何の話をしているんだ?」となって混乱を招きます。

例えば、「1日の予算をオーバーした」というテーマで説明する場合、以下のAとBどちらが分かりやすいでしょうか?

 

A:どうしても欲しい物があり、買い物で8,000円も使ってしまった。ずっと前から欲しくて我慢できなかったからだ。しかし、そのせいで1日の上限額である5,000円を大幅に超えてしまった。

B:1日の予算は5,000円までだが、今日は3,000円もオーバーしてしまった。なぜなら、ずっと前から欲しい物を偶然見つけてしまったからだ。ただ、その商品は8,000円だったため、3,000円もオーバーしたのだ。

 

2つの文章を見て、恐らくBのほうが分かりやすいと思った人がほとんどではないでしょうか。

Bの文章は先に予算をオーバーしたという趣旨を伝え、その後に原因や経緯を話しているため、内容がスラっと頭に入ります。

一方、Aの文章は結論が最後に書かれているため、「8,000円使ったことを伝えたいのか?」、「予算を超えたことを伝えたいのか?」が分からない状態となっています。

その結果、内容を理解するまでに時間を掛けてしまうのです。

こうした無駄な混乱を防ぐためにも、お話する際は先に結論から話すようにしてください。

相手のレベルに合わせて!具体的な説明をする

相手に説明をするときは、必ず具体的に説明しましょう。

例えば、商品開発を行う上でデータ集めを指示する場合、単に「〇〇のデータを集めて」という言い方では伝わりません。

しかし、次の言い方は、いかがでしょうか?

街中で100人からインタビューを行って〇〇のデータをまとめて

この言い方であれば、どのようにデータを集めれば良いのかがイメージでき、スムーズにデータ収集に取り組めます。

短く簡潔に抑える

相手に物事を伝えるとき、ついついたくさん話したくなります。

しかし、話を聞く立場からすれば、長すぎる話は逆に頭に入りません。

それどころか「結局何を伝えたいんだ?」となり、さらなる混乱を招きます。

そのため、相手に説明する際は、話の要点を簡潔にまとめて、なるべく短めに伝えてあげましょう。

ただ、内容の関係上どうしても細かく伝えなければいけない場合は、以下の方法を試してみてください。

紙や書類、データにまとめる

話す内容が多い場合は、大事な部分だけを口頭で解説し、細かい部分は紙や書類、データなどにまとめておくとよいでしょう。

話す事項が複数ある場合は数を伝えておく

話す事項が3~5つと複数ある場合は、「今から話す内容は、5つに分けて話します」と前置きしておくとよいでしょう。

そうすることで、聞き手は項目がいくつあるのかを意識しながら話を聞くので、内容を理解してもらいやすくなります。

内容をメモしておく

言葉で説明するのが苦手な人は、事前に内容をメモしておくとよいでしょう。

説明時にメモを持っておくことで、内容を忘れたときでもすぐに見返すことができるので、上手に説明ができないという事態を避けられます。

例えば、政治家が会見時にペラペラと話せているのも、大半は原稿を見ながら話しているからです。

何について話すか先に宣言する

ポエム上司に限った事ではありませんが、いきなり内容から話し出す人も少なくはありません。

テーマも言わずに話し始めると、聞き手は「何の話?」と混乱してしまいます。

本で例えるなら、タイトルを見ずに本文から読み始めるようなものです。

そのため、「今から〇〇について話します」と前置きするだけでも、相手は話を聞き入れやすくなります。

曖昧な言い方をしない

人は自信がないと、つい「多分〇〇だと思います」、「△△じゃないですかね?」と曖昧な言い方をしがちです。

しかし、曖昧な話し方をしてしまうと、聞き手側もモヤっとし、行動に移しづらくなります。

例えば、通行人に道を尋ねたときに、「確かあっちの方だったような・・いや、こっちだったかな?」みたいな言われ方をすると不安な気持ちになりますよね。

そのため、なるべく曖昧な言い方は避けるようにしましょう。

どうしても自信がない場合は、「あくまでも予想ですが」、「ハッキリとはしていませんが」などと前置きしておけば、聞き手側も納得した上で話を聞いてくれます。

まとめ

理想を強く持つのは大事なことですし、それを糧に労働意欲を上げられます。

しかし、理想論をかざすだけでは、結果どころか部下からの信頼を失ったり会社に損失を与えたりします。

こうしたことが起きないためにも、まずはあなた自身がポエム上司から脱却しなければいけません。

本記事でお話した説明上手になるポイントを抑えて、脱ポエム上司を目指しましょう。