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外注で失敗例多数?フリーランスに仕事依頼をするときの注意点まとめ

2021.05.19

「即戦力となる人材を確保できる」、「固定費を抑えられる」などのメリットから、フリーランスの外注化を検討している企業様も多いのではないでしょうか。

しかし、フリーランスに外注化するのが必ずしも良いこととは限らず、中には依頼して失敗した事例もあります。

そこで本記事では、フリーランスに外注化したときの失敗例を解説し、仕事依頼を失敗しないための注意点を解説いたします。

フリーランスに外注を検討している経営者様は、本記事を参考にしてください。

実例多数?フリーランスに外注化したときの失敗談

早速ですが、フリーランスに外注化したときの失敗談を見てまいりましょう。

本記事では、実例に基づいた内容を紹介していきます。

連絡が取れなくなる

外注化してよくあるのが、突然音信不通になることです。

直前のやり取りまではスムーズに行われていても、納期や仕事の進捗状況について尋ねると返信スルー・・なんてことはありませんか?

「忙しいのかな?」と思い、気が付いたら1週間返信がないことも珍しくはありません。

また、ようやく連絡が取れたと思っても「完了までにまだ時間がかかります」という返信内容に、絶望的な思いをした体験も多く見られます。

結局、納期に間に合わず会社側がバタバタしてしまうはめに。

連絡が取れなくなるケースは、頻繁にあるので注意しましょう。

仕事の管理ができていない

フリーランスの方でも、特に起業したばかりの人というのは、仕事の獲得で必死になりがちです。

仕事がなくなるという不安から、案件確保で必死になるのは理解できます。

しかし、仕事を請け負いすぎると、あっちやったりこっちやったりと手が回らなくなり、納期が遅れてしまいます。

仕事を依頼する立場からすれば、仕事の管理ができていないという風に判断せざるを得ません。

相手の性格は真面目でも、仕事の管理ができていないせいで、結果として外注化に失敗したというケースもありました。

仕事をしていない分のお金を要求してくる

フリーランスの方の中には、仕事が完了していないにも関わらず、お金を要求してくるケースがあります。

Webサイトのコンテンツ作成を例に解説します。

例えば、あるフリーライターさんに「10本の記事を作成してください」と依頼したものの、実際に1ヶ月で納品された記事は5本。

しかし、1ヶ月分の請求書には10本分の金額で請求してくるというイメージですね。

これだと、相手側だけが得をするようなものです。

この後、きちんと仕事をしてくれれば良いものの、仕事をせずに連絡が取れなくなることも考えられます。

そうしたことを踏まえると、仕事していない分のお金を要求するのは非常識ですし、相手に対する信頼感も揺らぎます。

相手と公平な取引ができないことから、失敗談の1つに入れました。

嘘のようで本当にあった話なので、注意が必要です。

ただし、契約方法によっては、仕事が完了していない状態でも金額を要求することができます。

詳しくは後ほどの「フリーランスに外注するときの注意点とポイント」の「契約書を交わす」にて解説いたします。

期待していたのと違う?スキルや知識が低かった

これは単純にスキルや知識が低かったというケースです。

外注する以上、相手に対する期待は高くなります。

しかし、いざ依頼したものの、基本の”基”も理解していないフリーランサーはいます。

ライターの仕事を例に挙げるのなら、記事執筆のプロにも関わらず、文法の使い方を理解していないようなものです。

そのため、期限内に仕事が完了しても、肝心のクオリティに失望する声も少なくはありません。

継続的に受けてくれない

「連絡が取れる」、「納期を守ることができる」、「クオリティも申し分ない」と全てにおいて完璧なフリーランサーはいるでしょう。

しかし、そういった人に限って継続的に受けてくれず、単発案件や短期間で契約が終了してしまうことがあります。

やっとの思いで見つけても、契約が終了しては再び探さなければなりません。

また、次の外注先を探している間は社内で仕事を回さないといけないので、二重の苦労が生じます。

フリーランスに外注するときの注意点とポイント

このように、フリーランスに期待して外注したつもりが、期待外れの結果になることも珍しくはありません。

せっかく仕事を依頼する以上、こうした失敗は避けたいものです。

本段落では、フリーランスに外注するときの注意点を4つまとめました。

相手の能力を大まかに見極める

どんな仕事を依頼する場合においても、事前に相手の能力を見極めておくことは大事です。

相手の能力を見極めておくことで、クオリティの低い成果物が納品されるのを阻止できます。

では、具体的にどう見極めていけばいいのか?

4つの方法をご紹介いたします。

HPやクラウドソーシングサイトなどから実績を確認する

昨今ではITの発展に伴い、インターネット上でも気軽に自分の作品を公開できるようになりました。

それに伴い、フリーランスの方も色々なサイトに実績を公開している傾向にあります。

HPやクラウドソーシングサイト、SNSなど、チェックできる部分はしっかりとチェックしておきましょう。

依頼する案件に似た実績があるかをチェックする

周囲の評判やクラウドソーシングサイトの評価で判断するのも1つの方法ではありますが、これだけで決めるのは危険です。

いくら実績がよくても、依頼する案件と方向性が違うと、満足のいく成果物を得られない場合があります。

例えば、美容ジャンルを得意とするライターさんに、転職ジャンルの記事執筆を依頼するようなイメージです。

もちろん、美容ジャンルが得意な人でも、転職記事をしっかり仕上げてくれるかもしれません。

しかし、確実に高品質な記事を得たい場合は、転職ジャンルを得意とするライターさんにお願いするほうが安心感はあります。

単に実績だけで見るのではなく、「依頼する案件に似た実績があるか?」という部分にも目を通しておきましょう。

単発案件で募集してみる

いきなり継続依頼をするのが心配な場合は、まずは単発案件で試しに依頼してみるとよいでしょう。

単発案件はクラウドソーシングサイトなどを用いると、お手軽に依頼できますよ。

顔を合わせて打ち合わせする

Web上を通じて依頼する場合、中々相手と顔を合わせることができません。

依頼の材料判断は、Web上のプロフィールに委ねられるので、相手の実績の全てを把握しきれません。

そのため、仕事を依頼する前に、一度顔を合わせて打ち合わせを行っておくとよいでしょう。

直接会って打ち合わせすれば、Web上には書かれていない詳細を聞くことができますし、相手の人間性や性格も見極められます。

逐一コミュニケーションをとる

外注化すると、ついつい作業を放り投げてしまう人も多いでしょう。

しかし、丸投げの状態は失敗を招く要因となります。

なぜなら、コミュニケーションが不足してしまうからです。

コミュニケーションが不足すると、報連相(報告・連絡・相談)が機能せず、情報共有に漏れが生じます。

例えば、ミスがあっても気が付かずに見落としてしまいます。

こうした事態が起きないためにも、逐一コミュニケーションを取るようにしましょう。

定期的にコミュニケーションを取ることで、双方の認識違いや仕事のミスをスムーズに修正対応できます。

電話で連絡し合うのもいいですが、昨今ではZOOMなどのツールを使ったオンライン打ち合わせも人気です。

契約書を交わす

双方でトラブルが生じた際に、頼もしい味方となるのが契約書です。

契約書を交わし、双方が合意しておけば、何かトラブルがあっても契約書に沿った内容で話をスムーズに進められますし、相手も言い訳できなくなります。

契約書は法律が絡んでくるので難しい部分もありますが、後々起きるトラブルに比べたらマシです。

そのため、企業側で補足説明をしてでも、理解してもらうようにしましょう。

請負契約と準委任契約

もう1つ覚えておいてもらいたいのが契約の形態です。

フリーランスと契約する場合、基本的に請負契約と準委任契約のいずれかで行う形となります。

まず請負契約とは、請負人は仕事を完成させることで報酬が支払われるシステムです。

そのため、依頼主の要求レベルに達していなかったり、未完成の状態だったりすると相手は報酬を請求できません。

対する準委任契約とは、契約期間内に仕事をしっかり行うことで報酬が支払われるシステムです。

一見、請負契約と同じに思えますが、準委任契約の場合、完成の条件が明記されていません。

そのため、作業が完了していない状態でも、お金を請求できる権利が出てきます。

失敗談で解説した「仕事をしていない分のお金を要求してくる」という事態も起きかねません。

契約書を交わすときは、内容を理解した上でいずれかの形態を選ぶようにしましょう。

マニュアルやレギュレーションを作成しておく

相手から希望の成果物を納品してもらうためには、事前に細かい指示を行っておく必要があります。

例えば、ライティングの依頼をする場合、「です・ます調で統一」、「改行は2~3行ごと」、「画像の選定はフリーサイトのみ」といったイメージです。

口答だけだと伝わりにくかったり忘れられたりすることが多いので、マニュアルやレギュレーションにまとめて渡しておくとよいでしょう。

ただし、指示が細かすぎると逆に混乱を招く恐れがあります。

例えば、1ページごとに箇条書きで延々と「ここは〇〇、あそこは△△」なんて書くと、ルールに着いていけず相手の労働意欲を下げてしまいます。

そのため、マニュアルやレギュレーションを作成するときは、大事な部分をコンパクトにまとめてあげましょう。

まとめ

フリーランスの外注化は、時には失敗を招きます。

大半は相手側に非があるというケースですが、中には発注側の準備不足や説明不足による原因で失敗に繋がることもあります。

そのため、フリーランスに仕事の依頼をする際は、本記事でお話した注意点をしっかりと抑えておきましょう。

そうすることで、優秀なフリーランスと出会うことができ、外注化の失敗を防ぐことができます。