Blog

ブログ

コンサル

働き方の柔軟性がもたらす7つのメリットと実現に必要なポイント!

2021.03.14

従来の勤務形態は、決まった時間・場所(主に会社)で働くのが当たり前でした。

現在においても大半の企業は、この方針で行っているでしょう。

しかし、昨今では働き方改革やコロナ禍による外出自粛などの影響で、働き方の柔軟性が求められています。

働き方の柔軟性とは、労働時間や勤務場所の自由度が高くなることです。

言葉だけを聞くと響きがいいですが、少々イメージしづらいですよね。

そこで本記事では、働き方の柔軟性について以下のようにまとめました。

  • 柔軟な働き方を実施するための方法は?
  • 柔軟な働き方がもたらすメリット
  • 柔軟な働き方をもたらすデメリット
  • 柔軟な働き方を成功させるためのポイント

働き方の柔軟性を求めている企業様は必見です。

柔軟な働き方を実施するための方法は?5つの事例を紹介

柔軟な働き方を実施するためには、主に5つの方法が挙げられます。

1つずつまとめましたので見てまいりましょう。

テレワーク

テレワークとは、IT技術を利用して場所に囚われない働き方のことです。

昨今のコロナ禍以降、ニュースでもよく取り上げられています。

基本的にインターネット環境とパソコンがあれば、場所を問わずに働くことができます。

そのため、出産や育児、介護など、様々なライフスタイルに対して柔軟に働けるのが特徴です。

裁量労働

裁量労働とは、実際に労働した時間ではなく、規定の労働時間で働いたとみなされる働き方です。

みなし労働時間制とも言われます。

例えば、規定の時間が8時間の場合、6時間でも8時間の扱いになり、9時間働いても8時間の扱いになるというイメージです。

これにより、社員は時間に縛られなくなったり、企業は成果で評価できたりします。

評価制度とも相性が良いのではないでしょうか。

ただし、この制度を悪用して長時間労働に拍車をかける企業もあります。

フレックスタイム

フレックスタイムとは、労働者が労働の始業時間、終業時間、労働時間を決められる働き方です。

例えば、中には「病院に通う時間がほしい」、「子供の送り迎えをしたい」などの事情を持つ社員もいます。

そうしたとき、フレックスタイムを活用することで生活と業務のバランスを図ることができ、社員は働きやすくなります。

副業との兼業

副業との兼業は、言葉の通り本業以外で仕事を行うことです。

飲食店やデパートでのアルバイトや自分でビジネスを展開するなど、様々な形があります。

少子高齢化が進む中、空き時間を使って労働力を増やすことで、大きな経済効果を見込めるでしょう。

また、企業にもいくつかメリットが生じます。

例えば、「社内では得られないスキルを得て、事業の拡大に貢献する」、「社員の自立性を促す」などです。

ただし、本業に支障をきたさないように、秘密保守義務や健康管理などには十分留意しなければなりません。

育児休暇

育児休暇は、言わずと知れた育児のために取得できる休暇のことです。

育児休暇を設けることで、子育てを理由とした社員の離職を防止できます。

優秀な人材を逃す必要がなくなるので、導入する価値は十分にあるでしょう。

働き方の柔軟性がもたらす7つのメリット

働き方に柔軟性があることで、社員はもちろん企業も恩恵を受けられます。

本段落では、具体例を7つまとめました。

作業(生産性)の効率がアップ

在宅勤務を始めとしたテレワークを導入することで、通勤の時間が削られて、その分の時間を仕事に回せます。

また、通勤におけるストレスを軽減でき、ワーク・ライフ・バランスの向上にも繋がります。

その結果、仕事に対する労働意欲が高まり、作業(生産性)の効率アップに期待できるでしょう。

健康効果と社員の満足度アップ

社員にとって融通の利く働き方は、心身のストレスを和らげられます。

例えば、先ほどお話したような通勤の時間が削られるだけでも、だいぶストレスを抑えられるでしょう。

ストレスが軽減されることで、心身の健康状態を保つことができ、結果として会社に対する満足度がアップします。

労働意欲による創造性の向上

柔軟な働き方は、創造性を向上させるきっかけにも繋がります。

なぜなら、自分に合った働き方ができることで労働意欲が上がり、柔軟な考えを持てるようになるからです。

もう少し分かりやすく説明すると、趣味が良い例です。

趣味は自分の好きなことなので熱中できますし、同時により楽しめるよう工夫しますよね。

例えば、写真撮影が趣味の場合、最初はただ普通に撮影するだけで留まります。

しかし、慣れていくとより綺麗な写真を撮影したいと考えるようになるでしょう。

そこで、カメラの設定を弄ったり機材を購入したりして、撮影スキル向上のために工夫するといったイメージですね。

それと同じで、労働意欲があればあるほど仕事に情熱を注ぐことができ、創造性を膨らませられます。

コストをカット

テレワークによる場所に囚われない働き方を導入することで、コストカットにも繋がります。

例えば、オフィスの賃貸料や社員の交通費、冷暖房費などですね。

コストの削減は、会社にとってもこの上なくありがたいでしょう。

ただし、中には例外もあります。

詳しくは後述する「働き方の柔軟性がもたらすデメリット」で解説します。

社外で得たアイデアを会社の発展に繋げられる

副業で会社とは違う仕事に取りかかることで、新たなスキルを得られます。

そして、得たスキルは場合によって、自社の発展に繋げられるかもしれません。

例えば、副業でWebデザイナーをやっている場合、自社サイトのデザインに活かせます。

また、スキルを直接活かすことはできなくても、その仕事に対する取り組み方やスキルを身に付ける過程で学んだことを活かせられることがあります。

優秀な人材の離職を防止

いくら優秀な人材でも、働き方が制限されると離職という判断をせざるを得ません。

例えば、「育児休暇がない」、「出社して働くことが必須条件」などですね。

しかし、これらを撤廃し、柔軟性のある働き方を実施することで、優秀な人材の離職を防止できます。

新たな人材の獲得

働き方に柔軟性のある会社は、入社を志望する人からも魅力的に感じられます。

例えば、「他の企業では条件が合わなかった」という場合でも、自社でなら条件が合う可能性があります。

結果、新たな人材の獲得に繋がりやすくなるでしょう。

働き方の柔軟性がもたらすデメリット

柔軟な働き方が実施されることで多くのメリットを得られますが、中にはデメリットも潜んでいます。

2つまとめましたので、詳しく見てまいりましょう。

社員の管理が大変になる

社員ごとに働く場所や時間が異なると、その分管理が複雑化します。

特にテレワークは直接様子が見られなくなるので、管理側からすれば勤務態度も気になるところです。

そのため、コミュニケーションツールの活用や評価制度を駆使した対策が求められるでしょう。

詳しくは後述する「働き方の柔軟性を上手く行うには?」で解説します。

オフィスの賃貸料でコストが増える

メリットでオフィスの賃貸料が減ると解説しましたが、逆のパターンも考えられます。

例えば、自宅以外のサテライトオフィスやコワーキングスペースで勤務を展開する場合、その分の賃料が発生します。

場合によってはオフィスの賃料を上回り、割高となるでしょう。

柔軟性のある働き方を実現するためのポイント

働き方に柔軟性を持たせるためには、それができるような仕組みを作らなければいけません。

上手く実施するためにも、本段落でお話する4つのポイントを抑えていきましょう。

コミュニケーションツールの導入

社員一人一人の労働場所が異なると、思うようにコミュニケーションを取れません。

離れた場所で作業していても、社内と同じようなコミュニケーションを取るためには、専用のコミュニケーションツールの導入が求められるでしょう。

有名なコミュニケーションツールとして、チャットワークやSlackなどがあります。

デジタル化を推進する

テレワークが中心になると、資料物の共有が難しくなります。

そのため、書面関係はできるだけデジタル化して、テレワーク間でもスムーズに共有できるシステムを作る必要があります。

また、デジタル化を行う際は情報の漏えいが起きないように、セキュリティ対策もしっかりと行いましょう。

評価制度を見直す

従来の働き方は、社員全員が同じ場所、同じ時間に働くことが前提だったので、労働時間に合わせた評価を行うのが一般的です。

しかし、働き方が多様になると、労働場所や時間にもバラつきが生じるので、評価の基準も見直さなければなりません。

例えば、社員の目標の達成度合いに応じて評価を行う「目標管理制度」といった、公平な評価を行えるシステムが求められるでしょう。

社員間で強固な信頼関係を築き上げる

柔軟な働き方を実施する上で、一番重要な要素が社員間での信頼関係です。

なぜなら、信頼関係があることで、お互いを思いやることができ、チームワークが行いやすくなるからです。

弊社でもエンジニアや事務作業をお願いしているスタッフの中には、北海道や福岡、さらにはシンガポール、マニラ、バンコクなどの外国と幅広い地域におよびます。

しかし、毎日連絡を取り合えていることで、何の問題も出ていません。

弊社の場合、ITリテラシーの高いメンバーに恵まれていたのもありますが、日頃から築き上げた信頼関係のおかげで、コロナ禍でも上手く仕事を回せています。

また、信頼関係さえあれば、オフィスが無くても世界中どこでも仕事が出来るものだと実感しています。

そのため、信頼関係の構築には、是非とも力を入れていただきたいです。

まとめ

今回は、働き方の柔軟性についてまとめました。

働き方に柔軟性を持たせることで社員が働きやすい環境となり、会社の発展にも繋がります。

ただ、上手く実践していくためには、入念な準備が必要です。

最初は中々理想のようにはいかないかもしれません。

しかし、少しずつ準備を行っていくことで、今後また未曽有の事態が起きたときでもスムーズに対処できます。

弊社でもコロナ以前から、半分以上のリモートワークを取り入れていたおかげで、経営面でコロナの影響をほとんど受けずに済みました。

もちろん、同じ価値観のお客様が多かったなど細かい事情はありますが、普段から地道に準備をしておくのは大事であることを実感しました。

今後、多様な働き方を導入していきたい企業様は、本記事をきっかけに早速準備から始めていただけたらと思います。